健康住宅やエコロジー住宅と謳っているハウスメーカーが多いのですが、すべて本物でしょうか。何を見て判断すればよいのでしょうか?


難しい質問ですね。
今やほとんどのプレハブメーカーや住宅会社が健康住宅やエコロジー住宅を標榜しています。これは住宅に対する健康志向のニーズがそうさせているのでしょう。けれども。本物の健康住宅は少ないようです。

疑わしきものは、『高気密、24時間計画換気住宅』『F☆☆☆☆の建材を使っている』『オール電化住宅』『珪藻土を使っている』などです。その訳は少し極端な言い方をすれば、高気密住宅も計画換気も人間の免疫機能を低下させる恐れがあり健康にはマイナスです。

オール電化住宅は便利ですが電磁波に満ちた住宅でプラスイオンが多く健康にはマイナスです。珪藻土はそれ自体は多孔質で調湿効果は期待出来ますが、そのままでは接着力がなく建築材料としては使えないので合成樹脂系(アクリルエマリジョン等)のパインダー(繋ぎ材料)が使われている新建材がほとんどです。

珪藻土=健康に良い、と短絡的にPRすること自体が専門的知識の無さを露呈しているようなものです。

代々伝わる古い民家に住んでいるのですが、段差が多かったり冬寒かったりして困っています。由緒ある建物なので建て替える勇気がないのですが、どのようにすれば良いでしょうか?


古い民家は現在は貴重な建築物です。古民家を再生する建築手法があります。新建材等を使い小手先の改装をすると取り返しのつかない場合もありますので注意が必要です。

どのように再生させるかは、建物の現状や居住者のライフスタイルもありますので一般解はありません。現地調査とヒヤリングをして計画案の作成となりますので御相談下さい。

夏2階が暑くてクーラーなしでは眠れません。対処法はないでしょうか?


戸建て住宅の2階の居室が夏に暑いのは小屋裏の断熱不足が主な要員です。

最近の住宅は屋根に平瓦やスレート瓦などを採用するので屋根の断熱は古来からの日本瓦に比べて悪くなっています。2階の居室の居住性を高めるためのは屋根や天井裏の断熱がすこぶる重要です。

 

既築住宅の場合は天井裏にセルロースファイバーを100mm程度吹き込むと断熱性能は大幅に向上します。そうすれば冬も暖かで冷暖房費は大幅に削減できるでしょう。

木造住宅の1階の床がふわふわする部分があり、いつ床が抜けるか心配です。どうすれば良いですか?


戦後建てた住宅やプレハブ住宅は洋室や台所等の床にほとんどの住宅で合板を使っています。Pタイルやクッションフロアー、カーペットの下地はほぼ100%合板下地です。また木の床(フローリング)であってもほとんどは複合フローリングでラワン合板の台板の上に天然木をスライスした極薄い単版が張り合わせラれているのです。戸建て住宅の1階に複合フローリングを張れば20年前後で床はぶかぶかしてきます。合板の耐久性が短いからです。

 

予算がなく一時凌ぎで良かったら、その複合フローリングの上に単層フローリング等を重ね貼りをすれば条件にもよりますが10年ぐらいは住み続けられるでしょう。施工の前には出入り口の建具の下枠(沓摺や敷居)の取合いやレベルの調査と対策が必要です。確実に直したい場合には、床下に微粉炭を添加した防水コンクリートを打ち大引や根太も替え単層フローリング(出来れば杉厚板(30mm)が良い)を貼りたいものです。無垢材を使い自然塗料で仕上げれば心地よい床が再生出来ます。

部屋の壁紙にカビが生えて気持ち悪いです。壁紙を張り替える対処法で良いですか?


壁紙にカビが生える最大の原因は結露です。抜本的な結露対策を講じないと壁紙を張り替えても再度カビが生える可能性は高いと考えられます。室内にカビが生えると居住環境は大変悪くなっていますので、ほっておかないで早く対処されることをお勧めします。

 

我国は春から夏にかけて高温多湿の気候ですので、通風や換気を配慮した設計にしなければなりません。また呼吸する仕上材を採用することも重要です。

窓の結露がひどくて困っています。対処方法はありませんか?


窓だけの結露の問題であれば、窓ガラスを複層ガラスに取り替えれば解決します。
既存のサッシままガラスだけ複層ガラスに取り替えることも可能です。窓ガラスが結露する場合、内壁や押入れの中などが結露しているケースは多くあります。

 

室内が結露している場合は原因は2つ考えられます。建物の断熱不足と室内の高湿度です。
それぞれ対応策は異なりますが原因を明確にして結露を確実に防ぐ方法は幾つもあります。
建物の構造や条件によって最善の対応策は異なりますので現地調査が必要です。

 

当面の対応策は常々換気を図ることです。

最近シックハウス防止の為に、建築基準法が変わったみたいですが、どのように変わったのですか?


平成15年7月から、シックハウスの主要因である新建材等から発散するホルムアルデヒドの規制が建築基準法でされました。新建材をホルムアルデヒドの発散量によってランク別けし表示を定め使用制限等を定めています。放散量の最も少ないとされるF☆☆☆☆(フォースター)もホルムアルデヒドが出るし、まだ規制のない家具などからもホルムアルデヒドが出る恐れがあることから居室の換気の義務化もされています。

 

建築基準法は最低守らなくてはならない基準ですから、F☆☆☆☆の建材を使ったから健康住宅と云う訳でもありません。これからの住宅は有害な化学物質の出る建材はできるだけ使わないのが賢明です。換気も機械換気に頼るのではなく、自然換気や空気の流れる設計が大切です。

マンションに住んでいますが、健康素材を使ってリフォームしたいと思っていますが、可能ですか?


十分可能です。分譲マンションは鉄筋コンクリートの床、壁、天井の内側の仕上材(下地を含む)は自由に改装出来ます。床を単層フローリング等無垢材で張り替える場合は床レベルを合わせるための下地レベルの調整や下階への防音対策などが必要となります。

 

下地の構造と予算が許せば杉厚板(30mm)を床に張り、自然塗料で仕上げれば、床座の暮らしも可能で心地よいエコライフも可能です。床が無理の場合壁面や間仕切に杉厚板(30mm)を採用することをお勧めします。杉は断熱性や調湿性に優れているので居住性は大幅に向上します。出来ればおび杉(宮崎産)を採用すれば木の香の香しい空間が出来ます。

マンションのモデルルームで気を付けて見ておくべき部分はどこですか?ポイントを教えて下さい。


マンションのモデルルームの雰囲気を観て購入を決心するのは危険です。モデルルームの雰囲気はインテリアを演出するインテリアエレメント(家具、什器、カーテン、照明、アクセサリー等)の質と演出のデザインで決まります。これらは建物とは別で一般に数百万のエレメントを使い洗練されたインテリアコーディネーター達が演出をしているのです。購入するのは、これらとは違い空間の区分所有権をですからその価値を見極めなければなりません。

 

モデルルームの見学で見極めなければならないのは建物(区分所有空間)の価値です。そのポイントは階高、天井高、南面開口部の内法高、床下の構造、壁、天井の下地の納まり、仕上材や設備の質の見極めです。これらを見極めるには矩計詳細図(かなばかりしょうさいず)を読み取ることが必要です。販売事務所には必ず備え付けてありますので見せて頂きチェックしてみましょう。マンションの質は階高で決まると云っても良いくらいです。住宅は面積でなく室内の容積で価値判断をする時代です。

DIYショップで売っている建材と、工務店向けに建材店が扱っている建材、プレハブ住宅に使われる建材の違いはありますか?


当然違いがあります。DIYショップは素人を主たる対象にした販売店ですので、基本的には上質なもの、プロ用のものは置いてないと考えた方が無難です。建材なども規格外品が多く、大工道具等も素人用で長持ちはしません。

 

上質のものを使いたい場合は工務店向けの大工道具店、建材店や専門店で買い求めるのが良いでしょう。プレハブ住宅に使われている住宅部品や建材はクローズド部品で市中には流通していません。クローズド部品で造られた住宅は増改築のとき市中で部品や建材などが入手出来ないので困ります。

戸建住宅の断熱材は、何を使用すると良いですか?


現在、住宅の断熱材として最も良く使われているのは、グラスウールです。なぜかと云えば最も安価だから。次ぎにロックウールでしょう。これは次に安いから。業者まかせの住宅は断熱材に限らずある程度の性能があり最も安く施工性の良いものが使われてきています。

 

グラスウールもロックウールも計算上の断熱性能は良いのですが、高温多湿な我国では壁体内に使用すると内部結露の危険性が高く、一度内部結露を起こすと水分を吸ったこれらの断熱性能はほとんど期待出来なくなります。またホルムアルデヒドが出る可能性があり健康にも良くありません。我国の業界には初期性能だけで性能評価してPRする悪い習慣があるようです。

 

コストを考えなければサーモウール(羊毛断熱材)が調湿効果もありベストです。ドイツではセルロースファイバーが多く使われていました。これも調湿がありお勧めの断熱材です。屋根下地の断熱(遮熱)にはサニーライト(ポリエチレン発泡体)がよいでしょう。ポリエチレン、ポリプロピレンは燃やしても有毒ガスが出ません。

アレルギーがあるので床暖房にしたいのですが、電気とガスはどちらが健康に良いですか?


床暖房は頭寒足熱で理想的な暖房方法です。最近は温水の床暖房が健康にもよく人気が高く伸びています。温水床暖房の熱源は電気でもガスでも石油でも良いのですが、ランニングコストと維持管理の観点からガスの熱源がお勧めです。

 

電気の床暖房は初期費用は安いのですが、ランニングコスト、電磁波、床にものを置いたとき熱が隠りやすいと云う問題がありお勧め出来ません。温水、電気いずれの場合も新建材(床暖用複合フローリング)の採用は熱で化学物質(ホルムアルデヒドなど)放散させやすいので避けたいものです。

 

少々隙間は出ても無塗装の単層フローリングの採用が健康にはベストです。温水床暖房に杉厚板(30mm)をフローリングに使っても十分暖かくなります。

マイナスイオンとはどのようなもので、どのようにしてできるのですか?


電気的に中性な原子になんらかのエネルギーが加わって、原子核の周りを回っている電子が弾き飛ばされたとき、電子を失ったものがプラスイオンで、はじき出された電子が近くの原子または分子に結びついてマイナスイオンになると云われています。滝つぼの回りにマイナスイオンが多いことは良く知られています。

 

これはドイツのレナード博士が発見しましたので、水破砕法でマイナスイオンを発生させることをレナード効果と呼んでいます。このほか高い電圧で放電した方法や微細な放射線を発生させる方法、特定波長の遠赤外線によるものなど、自然現象でも人工的にもマイナスイオンを造ることが出来ます。

マイナスイオンは、健康に良いのですか?


マイナスイオンと健康の関係は多くの学者が研究成果を発表しています。細胞機能活性化や酸性血液のアルカリ化、免疫機能の向上など健康に良い作用があると報告しています。また、マイナスイオン環境では微生物の殺菌やカビの増殖をおさえることの研究が玉川大学などで実施報告されています。滝つぼの回りや森林浴などマイナスイオンが多い環境では人は心地よく感じます。心地よい環境は健康にも良いのでしょう。

 

ペンシルビル(広島市中区袋町)で微粉炭添加コンクリート打設工法でマイナスイオン環境ビルを建て(1998年7月竣工)屋上緑化を行いクローバーの種を蒔き観察しておりますが、2002年5月にはクローバーの葉の幅が15cm、茎の長さが65cmの巨大クローバーに成長していました。